泣いた赤鬼以上のものを作れるか

私は昔話が好きです。

テレビでやっている「ふるさと再生 日本の昔ばなし」や、「まんが世界昔ばなし」などを録画し、欠かさず見ているのですが、「一番好きな昔話は」と聞かれたら「泣いた赤鬼」を上げると思う。

「おっきくなったからストーリー忘れちまったぜウヘヘヘ!」
という大切ななにかを失った大人の為にストーリーの概略を説明しますと、

ある村に赤鬼と青鬼が住んでいました。
赤鬼は村人と仲良くなりたかったが、村人は鬼を恐れて近寄ってきてくれない。
そんな中、青鬼が一計を案じます。
青鬼が村へ行って縦横無尽に暴れ回るんで、赤鬼君、それ殴ってよ!というものです。
で、でもそれじゃあ青鬼君が・・・・・・。
いやいいんだ。代金は、そうだな、米2トンと酒5トンでいいぜ。
かくして、青鬼ぶっ殺し作戦は大成功を収め、赤鬼の家にはしみったれたじじい等の人間が遊びに来るようになりました。
赤鬼は喜びましたが、いや待て、なにかがおかしい、と感じます。この村は、なにか変だ・・・・・・。
そうだ、青鬼がいない!
赤鬼はあれだけ自分の為に犠牲を払ってくれた青鬼の事を忘れ、息の臭い中年男らと酒をかっくらって馬鹿騒ぎしていたのでした。
さっそく青鬼の家を訪ねてみると、一枚の貼り紙が。
俺は旅にでる。おまえにもらった報酬を元手に事業を起こすんだ。まずはハーバードで学を得ようと思う、と・・・・・・。
赤鬼は青鬼の将来を憂いて泣き崩れました。

というものです。
とにかくこの青鬼のいいやつっぷりが泣けます。
自己犠牲の塊。日本人の鏡のような奴です。「青鬼絶叫プレイpart1」等という動画を上げている人に見せてあげたい。
最後の手紙のくだりが秀逸。ここで一気に名作化します。

「泣いた赤鬼」以上の物を作れるか。
青鬼以上に泣かせるキャラクターやストーリーを作れるか。
私はこのお話を思い出す度に思います。

昔話や神話にはへたなショートショートなんかよりよほど面白い話がいっぱいある。
ほとんど娯楽のない時代の人々が一生懸命考え、今でも残っているお話なのだから当然だ。
童話や神話から創作のヒントを得る事も多い。

昔々の人々が考えたお話。
その名作達に負けない物を作りたいといつも願っています。

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