「公務員を目指す若者」や「定時退社したがる若者」を馬鹿にするな。

「公務員を目指す若者」「定時退社したがる若者」について、もしかしたら勘違いがあるんじゃないかと思ったので、書いてみます。

「公務員を目指す若者」や「定時退社したがる若者」とは、主に揶揄する為に使われるくくりである。
なぜ、若者は公務員を目指し、定時退社したがるのでしょう。

もしかして今の若者ってクリエイター気質な人が多いんじゃないか。昔に比べて。

例えば、私の場合は
「小説(エッセイ)を書きたい」
という、なによりも大切な事がある。友人には
「漫画を描きたい」
というやりたい事があるし、あるいは他の若者には
「映画を撮りたい」
「絵を描きたい」
「脚本を書きたい」

みたいな、やりたい事が歴然としてあるんじゃないか。

しかしこれらの活動の困った要素は、それでは金を稼げない、あるいは稼げるようになるまで時間がかかるという事だ。

私の場合、
「小説(あるいはこういうエッセイ)が書けなければ死んでいるのと同じ」
とか言っちゃうくらい書くことが好きだけれど、残念ながらこれらの活動は、まだお金にはならない。
だけど、人生の最上の目的、やりたい事として常にトップ君臨している。

だから、書く時間を最大限確保しつつ食っていく為に
「定時ちょうどに帰る」
事が大事で
「できれば同じ会社で働きたい」
のである。
同じ会社で働きたい理由は、単純にその会社で経験を積めば仕事を早く終わらせる事ができるし、人間関係も楽だから。転職をすれば、それらを一から構築しなくてはならない。それは時間の無駄に思える。

そういう理由で私は、公務員を目指す若者たちや、定時退社をする若者たちの気持ちが痛いくらい分かる。

きっとみんな、食べる為の仕事以外に痛烈にやりたい事があるんだよ。

でも、「公務員を目指す若者」「定時退社したがる若者」とか揶揄する人たちって、ただただ若者が無気力だとか、欲がないだけとか思ってるんじゃないのか。


欲はある。

小説家になって、たくさんの人たちに自分で書いた物語で驚かされ、癒され、幸せになって欲しい。


気力もある。

小説家になる為には、水たまりの水だって全部飲み干せと言われたら飲み干すし、のら犬と同じ残飯を食えと言われたら食うよ。残業を何十時間もやれって言われたらやるよ。それで小説家になれるのなら。
なれないんだよ、そんな簡単なことじゃ。

だから、別に正社員として働かないで派遣社員として働いている人、あるいは実家暮らしでアルバイトをしている人。みんな、良いと思う。
成し遂げたい事があるのなら、それで良いと思う。

私の場合、「できれば子供が欲しい」と思っているから、就職して働いているだけだ。

自分一人だけ生きていくだけでいいのなら、クラウドソーシングサイトでライティングでもして暮らす。一人暮らすだけなら、それでもぎりぎり行ける。その方が、書く時間は増える。

努力をすれば必ず小説家になれるか。それは分からない。一生、なれない可能性だってある。
だから、リスクヘッジの為に会社で働く。
一度空白期間をあけると再就職が難しくなるから働く。
子供を作るのならばそろそろ時間が迫ってきているから、その養育費を稼ぐ為に働く。
私の文章は、妻子を養う為の力がまだないから働く。食うために働く。その仕事が最上にやりたい事ではないけど、働く。

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「公務員を目指す若者」「定時退社したがる若者」に苦言を呈する人へ。

公務員は最高なんです。職にあぶれないし、定時で帰れるから。
安定した企業は最高なんです。その会社でさっさと帰る為の努力の方が、「どんな会社でも通用する」ようになるより簡単だから。(もちろんその会社が潰れるかもという事は分かってますが。だから公務員が最上なんです)

「やりたい事が痛烈にあるけど食うための仕事をしている」人へ。

続けよう。
そのやりたい事をやり続けよう。
やめてはダメだ。やめたら、そこで終わる。
それまでやってきた事すべてが無駄になって、死んだと同然になるよ。
やり続ければ、きっとその突き抜けた技術は、芸術は、お金になる。
小説家とか、漫画家とか、映画監督とか、画家とか脚本家にはなれないかもしれないけど、違った形でお金になる。

食うための仕事をこなす為にやりたい事を中断して睡眠する時とかは、それはそれは辛いけど、私は立派だと思う。
「やりたい事だけやりたいんだ!」って駄々をこねている子供に比べて、立派だと思う。

だから続けよう。やりたい事を。
やりたい事だけやるだけでは生きていけないんだから、屈辱だけど働こう。
最大限働くことを削って、やりたい事に時間をかけよう。仕事なんかにやりたい事の邪魔をさせちゃいけない。

情熱の火の粉を落とし続ければ、反撃の狼煙はいずれ上がる。

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