階下よりの恐怖。

先日、父親の還暦祝いの為に実家へ戻ったときの事。

その日はちょっと良い夕食などを食べ、兄夫婦と甥っ子姪っ子と共に実家に泊まったのですが、めちゃくちゃ怖い出来事があった。

兄夫婦と子供達は一階で布団を敷いて寝て、私と両親はそれぞれ二階の寝室で寝ていた。

時刻は夜中の12時半頃だったが、甥っ子はまだ一歳になりたてなので結構夜泣きをしている。
まぁ、そんなのは当たり前だし、むしろお義姉さんいつも大変だなぁ等と思いつつまどろんでいた所。
突然階下から

「おがぁざぁん! おがぁざぁん!」

という叫び声が聞こえてきた。
それだけなら「子供達、お母さんを呼んでるなぁ」と微笑ましい一幕なのだが、問題はその叫び声がお義姉さんの物だという事である。

「お母ざぁん! お母ぁざぁん!」

ではなく

「お義母ざぁん! お義母ざぁん!」

なのである。

お義姉さんは私より少し年上なので、30歳そこそこの年齢なのだが、そんな大人が夜中に絶叫して義理の母を呼んでいる。

通常時は
「あらお義母さん、オホホ」
てな具合のお義姉さんが
「おがぁざぁん!」
である。尋常な事態ではない。

ナマハゲみたいな速度で階下へと降りていった母親が
「アァーー!」
みたいな声をあげたかと思うと、次に兄の
「ふざけんなよ! なんでこっちに蹴飛ばすんだよ!」
という怒号が聞こえてきた。
ちょっとイラっとしてますという怒号ではなく、本意気でキレている怒号である。
30を越えた男が実の母親にマジギレするなどそうそうある事ではない。

私は恐怖で足がすくんでしまい、その場を動けなかった。
少年マンガ等で主人公が
「クソッ動けっ動けよ俺の右足!」
みたいな感じでびびりまくってる時のやつである。

結論から言うと階下にムカデが出現し、それを母親が退治したという事なのだが、「ムカデ」という単語が聞こえるまでははっきり言って意味不明な状況だった。
というかムカデくらい兄が退治しろという気もするが、彼はムカデにいち早く遭遇しており、足をちょっと這われた時点で

「俺は噛まれた。もう終わりだ」

と戦線を離脱していた。ポンコツである。
(もちろん噛まれていなくて、足はなんともなかった)

ちなみに私が小さい頃、父親も就寝時にムカデに襲われている。
私と両親とで一緒の寝室で寝ていたのだが、父親の
「オゴォ」
みたいな悲鳴で目を覚ました所、ムカデがいた。
結局その時もムカデは母親が退治し、父親は「噛まれた! いてぇ!」と叫んでのたうち回るのみで、安定のポンコツさを発揮したのである。(ちなみに父親も噛まれていない)

思えばその頃から反抗期が始まったような気がする。
もし子供ができたらこんな事でグレてもらいたくないので、今のうちにムカデに対する戦闘力を高めておこうと思う。

そう思って取り急ぎムカデの画像検索をしてみたが、画像を見ているだけでなんとなく噛まれたような気がする。もうダメだ。

スポンサーリンク

コメントしてくださるんですか? ヒョエエー!

メールアドレスが公開されることはありません。