本が捨てられない。

本が捨てられない。

現在は一人暮らしをしているが、実家にいた頃、2階の私の部屋の蔵書量について
「あんたのせいで我が家の床が抜ける可能性がある」
と二週に一回くらいの間隔で母親からクレームを受けていた。
ちなみに、仮に床が抜けたとすると、危険なのは2階に住んでいる我々ではなく、1階に住んでいたじいちゃんばあちゃんであった。
私の部屋の真下はじいちゃんの部屋だったので、私の就寝中に床が抜けた場合、じいちゃんにムーンサルトを仕掛けるはめになっていたのだ。
(※ムーンサルトとは、プロレスラーがリングの四隅からバク宙してリングに倒れている相手にダイブするあれである)

しかし無事床を破壊する事なく実家を出、現在四畳半の1Kに住んでいるのだが、いよいよ蔵書量が危険な感じになってきている。
現在住んでいるマンションは多分コンクリートとかでできていると思うので、床が抜ける可能性は極めて低いが、さすがに見ず知らずの階下の住人にムーンサルトを仕掛けるのは気が引ける。
もしかしたら私の生活音に日頃からムカムカしていた階下の住人はここぞとばかりにフラッシングエルボーで応戦してくるかもしれない。これは怖い。知らない人にフラッシングエルボーされるのは怖い。

本、というのはやっかいなもので、野菜や肉のように腐らないので、いつまでも所有しておく事が可能だ。更に、面白い本となると「また読むかな」と思って捨てたり売るのも困難なのである。
そういう次第で、本というのはうっかりしているとほぼ無限に増えていく。
一念発起して、本を売りに出かけるが、結果その古本屋で面白そうな本を見つけて購入してしまったりする。これはいけない。
現在、「スラムダンク」(新書判)「鋼の錬金術師」「GANTZ」等がシリーズで揃っているが、こいつらを手放さないと、かなり辛いような現状だ。
上記タイトルを手放さないと、新しい本を買って、置いておくスペースがない、という所まで来ている。
しかし上記タイトルを手放すのがどれだけ辛い事かは、上記タイトルを既読の方々なら容易に想像していただけると思う。(GANTZはそうでもないが)

しかし、考えるのである。
やめる事で時間が生まれるそうです。
でも書いたが、現在の世の中は娯楽で溢れており、それこそ漫画や小説は星の数ほどある。
それらの良い作品を読むだけでも相当な時間がかかる。とにかく、読まなければならない。
その時に、いくら名作といえど、何度も読み返している余裕はないのではないか。せいぜい、2回読んで心に刻んだら、お別れしなくてはいけないのでないか。そうしないと新しい物語を紡ぐ糧を得られないのではないか。

と、思い上記タイトル含めた全ての(!)本を一旦全部売ろう、と思い、某古本チェーンの買い取りサービスを申し込もうとしたら、自分の住んでいる地域は出張買い取りサービスをしていないようなのである。
宅急便で送るという方法もあるようだが、私はその時すぐに売りたかった。
なぜなら、今はもう売りたいと思っていないのだから。

そんな訳で私の断捨離の心はカウント2,99の所で惜しくもフォールを返されてしまった。
と、特にうまくもないプロレスネタで締めて、筆を置く。

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