ショートショート作品

ss【ハッキングカー】

「行ってくるよ」 妻と娘に声をかけて家を出た。 家の前に停めてある車に乗り込む。 「頼むよ」 そう声をかけると車は自動的に起動し、会社までの道を走り始めた。 自動...
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ss【薄い隣人】

「え、なにここ。めっちゃいいですね!」 俺は部屋に入った瞬間、ここだな、と思った。 ここに来る前に不動産屋に紹介された物件はどこもなんとな〜くイマイチで、今日もまた部屋は決まらないかなぁと思っていた。 ...
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ss【みそ汁みくじ】

いま俺は、ある理由でいつもと逆方向のバスに乗っている。 朝、なんとかいつもの時間に家を出てバスに乗った俺は、最寄駅についてそのまま、また戻りのバスに乗った。 こんな時間に家に戻ったら確実に遅刻である。 ...
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ss【毛玉投資】

何かいい儲け話はないかな。 そんなことを考えながら歩いていた時だった。 「あなた、ペット投資に興味はありませんか?」 見るからに怪しい風貌の男がそう話しかけてきた。 「ペット投...
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ss【レンジ犬のシロマル】

「あぁ、疲れた」 そんな独り言に返事がない部屋に帰り着いた私は、すぐに電子レンジへ向かった。 私の最近の癒し。 "キューブ"をレンジにセットして水をたっぷり張ったボールに"生地"を入れてレンジにかけ...
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ss【ふとし君】

 ある所に、それはそれは太った男の子がいました。仮に、ふとし君としましょう。  安直ですって? まぁ、良いではないですか。  ふとし君は、赤ん坊の頃からよく食べる子供で、四六時中なにかを食べていました。 ...
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ss【案内シューズ】

 さぁ今日は、巷で大人気の案内シューズのご案内!  案内シューズはGPS内蔵、全自動で最新の地図情報を取得し、迷わず目的地にたどり着けます。  使い方は簡単! 付属のステーションボードの上にシューズを置いて目的地...
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ss【究極の選択】

 みどりか、しろか……。  今、私は究極の選択を迫られていた。タイムリミットは残り一分もないだろう。迷いで手先が震える。  こういう選択は赤か青と相場が決まっているだろう!  どっちだ。どっちを取れ...
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ss【黒いトンネル】

「おい、おまえ!止めろ!」  また、今日も始まったか。 「頼む、止めてくれ!」  背後にある車両で男が叫び回り、私のいる乗務員室の窓が狂ったように叩かれた。   ...
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ss【被害者から、加害者へ】

【今を生きる者たちの独白】  僕は人を殺した。  それも、弟をだ。  僕が作った紙飛行機で遊んでいた弟は、タクシーに轢かれて死んだ。  両親、親戚、友達、赤の他人にまで、何度も言われた。 ...
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