ある気象現象が頻繁に起こるようになった。
突発的に乱気流が起きて、その場所だけ酸素濃度が低下してしまい、その場にいる人が酸欠になってしまうのである。
この乱気流はどこで発生するのか分からないので、人々は酸素缶を携帯するようになった。
そしてそのうちに、人体がこの異常な気象現象に対応した。
少ない酸素でも生きていけるように、強制的に昼寝をしてしまう体質になったのである。
働きすぎる現代人には丁度いいのかもしれない、これは人類に必要な進化だった、なんて言う人もいた。
そんなある日。
地球は静まりかえっていた。
誰も彼もが寝ている。
あの異常な気象現象は、実は異星人の攻撃だったのである。
異星人は人類を起こさないように、静かに侵攻を開始した。
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