小学校からの帰り道、不思議なおじいさんに出会った。
おじいさんは、僕にステッキをくれた。
それは「傑作ステッキ」というものだった。
このステッキで本を突くと、コツンコツンと音がする。
そしてたまにキンキンッといい音の鳴る本がある。
それが僕にとって面白い本なのだという。
僕は傑作ステッキのおかげでたくさんの面白い本に出会うことができた。
ある日、何気なしに傑作ステッキで地面を叩いた。
コツンコツンと音がする。
***
今、傑作ステッキはキンキンッと鳴っている。
僕は星を移住したのだ。
僕にとっては、この星があっているようだ。
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