ドクロソナー

　ある外国の国に古くから伝わるドクロがある。

　そのドクロは、近くに死体があるとカタカタと笑うそうだ。

　当局の警察はそのドクロを使ってある殺人事件の容疑者を捕まえたらしい。

　容疑者の部屋に入ってみると、ドクロがカタカタと笑った。

　そこで床下を調べてみたところ、死体が掘り起こされたそうなのである。

　そのドクロが我が国の警察にやってきた。

　やってきたドクロを見て、警視総監が興味を持った。

　警視総監がドクロを持って、警視総監室に入って行った。

　すると、中からカタカタとも違う、ガタガタという音が聞こえたらしい。

　それからほどなくして警視総監が部屋から出てきて、こう言ったそうだ。

「なるほど、本物のようだ。これからも大いに活用してくれたまえ」