公園でうたた寝をしてしまい、はっと目を覚ますと目の前に宇宙人がいた。
タコのようなクラシカルな宇宙人である。
宇宙人は私に見つかって慌てたようで、バタバタとUFOに乗って去っていった。
と、宇宙人が立っていた場所にハンカチが落ちていた。
ハンカチの中には星空がきらきらと舞っていた。
もしかしてこれ、あの宇宙人の!?
タコ型だからハンカチをたくさん持っているのかも。
私はとりあえずそのハンカチを持って帰った。
ハンカチを見ていると、柄が星空から他の星の様子に変わったりして面白い。
飽きずに眺めていたところ、何やら見慣れた景色が映し出された。
ベンチとすべり台がある。
これは……さっきまでいた公園だ!
もしかしたら宇宙人がハンカチを探しに来たのかも。
私は慌ててハンカチを持って公園まで走ったが、そこに宇宙人はいなかった。
また探しに来るかも、と思い、一番高い場所であるすべり台の上にハンカチをくくりつけた。
翌朝見に行ってみると、ハンカチはなくなっていた。
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