我が家に新しいソファがやってきた。
私がさっそくその新しいソファに座ろうとすると、ばいーんとソファに弾かれてしまった。
お母さんが笑いながら言った。
「そのソファはその日頑張った分だけ座れるんだよ」
「えぇー！？ なにそれ！ 変なソファ」
私はそう文句を言った。
夜になるとお母さんとお父さんがソファに座っていた。
私もおそるおそるソファに座ると、今度はちゃんと座ることができた。
今日は学校で体育を頑張ったもんな。
ある日、家族みんなでお家で映画を見ようということになった。
お父さんとお母さんはお仕事や家事などですでに頑張っていたので、私もお皿洗いをしたり色々と家事を手伝った。
その頑張りが認められたようで、私は両親と一緒に映画を楽しむことができた。
次の日は学校が休みだった。
朝寝坊した私は、きっとまだ昨日頑張った分が少し残っているよね、と思いながらソファに寝そべった。
ソファはちゃんと私を乗せてくれた。ふかふかのソファにリラックスして、伸びをする。
と、その時、私は少し気が緩んで「ぷぅ」と音を立てておならをしてしまった。
「あ、ごめん」
ソファがばいーんと私を弾いた。
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