「旬タイマーシール」なるものが発明された。
そのシールは、食べ物の旬が来ると知らせてくれるシールだった。
果物などに貼っておくと、食べ頃の時にぴぴっと鳴るのだ。
果物の他にはアボカドなどに貼ってもいい。
十分に熟れた頃、シールがぴぴっと鳴るので便利だ。
スーパーなどでも、旬タイマーシールが導入されるようになった。
生鮮食品は最初から貼って出荷されるものも現れた。
私はこの旬タイマーシールを集めている。
ある使い方を考えたのである。
ぴぴっと鳴った。
私はその本を手に取った。
なるほど、確かに今読みたい本だ。
長年、本を買っただけで読まない「積ん読」に悩まされていたが、本にも読みごろというのはあるようで、今では自分が一番読みたいタイミングで本を読めるようになったのである。
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