ある国の海際にボコボコと常に水泡が出ている場所があった。
そしてその場所には、長くそこにいると悪しき心に支配されてしまうという言い伝えがあった。
水泡の出る場所の海底に悪魔が住んでいるらしいのだ。
海面でいくら悪魔祓いを行っても水泡は止まなかった。
その場所は長らく禁足地とされていたが、海に潜るためのダイバー用のスーツが開発され、エクソシストが海底に向かうこととなった。
海底で悪魔とエクソシストの壮絶な戦いが繰り広げられた。
エクソシストは戻ってこなかった。
海面には相変わらず水泡がボコボコと出ている。
しかしその水泡の近くにいると、なぜか神聖な気持ちになれるようになったのである。
コメント