おじいちゃんの家に行った時のこと。
私はアイスをもらって、お庭でアイスを食べ始めた。
走り回りながらアイスを食べていたら、私は池にアイスを落としてしまった。
すると、池がこぽこぽと波打った。
なんだかその様子が面白かった私は、次にパンを池に投げてみた。
また、こぽこぽ。
まるで池が生きているみたいだ。
しばらくすると、池が食べ物をくれないことを抗議をするようにごぼごぼと大きく波打ち、水がこちらに迫ってきた。
私は怖くなって後ずさった。
水はなおも迫ってくる。
ポケットに入れてあったお菓子を池に投げ入れるとおさまった。
私は家の中に入ると、もう池には近づかなかった。
次の年、私はまたおじいちゃんの家に行った。
こっそりと池を見ると、特におかしなところはなかった。
私はおじいちゃんに聞いた。
「ねぇ、おじいちゃん。あの池なんともない?」
「ん? なんともないよ」
「そっか」
「あぁ、でもおかしなことがあるんだよな」
「え、何?」
「鯉がなぁ、いなくなってるんだ。他にもおたまじゃくしがいたりしたんだけどなぁ」
それは、つまり……。
私はあれ以来、おじいちゃんの家に行っても池には近づかないようにしている。
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