あるところに女性の医者がいた。
彼女は「涙の医者」と呼ばれている。
患者の涙を採取して涙の成分を調べることで、患者が何に苦しみ、何に悲しんでいるかを知ることができるのだ。
彼女の元にはたくさんの患者がやってきて、彼女はひっきりなしに患者の診察に当たった。
ある日、彼女は一人でお酒を飲んでいるときにほろりと涙を流した。
彼女は職業柄その涙を採取し、分析した。
彼女は、そうか、と何かに気づき、翌日から医者として担当する科を変えた。
それから彼女は楽しそうに仕事をするようになった。
彼女の涙が彼女の人生を変えた。
彼女は小児科の医者として、子供とその親を救う為に働き始めたのだった。
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