立ち寄った島

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 ある男が海釣りに行った。

 帰りの船上で、男は見慣れない島を見つけた。

 男は島に船を寄せ、その島に上陸してみた。

 やけに地面が柔らかい。

 それに、熱い。

 なんだこの島は、と男はいぶかしんだ。

 後日、島のことが気になった男が再び島を訪れると、以前とまるで違う形状になっていた。

 土も固くなっている。

 男は島のことを本格的に調査した。

 すると驚くべきことが分かった。

 ここは島というより、海に漂っている存在だったのだ。

 と、男が立っている地面に足跡があった。

 それはあの日男がつけた足跡だった。

 これは、そう、まるでたこ焼きのようだ、と男は思った。

 
 翌日、さらに研究するために男が島があった場所を訪れると、もう島はなくなっていた。

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