画期的な防犯方法が開発された。
座敷わらしに頼むのだ。
空き巣が入ると、座敷わらしが警察への通報ボタンを押し、さらにポルターガイストのように家の物を浮遊させて空き巣を驚かせる。
そうして空き巣を撃退するというわけだ。
最初は最高の空き巣対策になったが、空き巣はだんだんその存在を知り、慣れてしまい、通報されても警察が来る前に仕事を終えてしまうようになった。
ポルターガイストを起こしても、平気で仕事を続ける始末である。
しかし、座敷わらし側も進化した。
空き巣を見つけたら、通報ボタンを押し、玄関と窓の鍵を閉める。
警察が来るまで、空き巣を閉じ込めておけるようになったのだ。
そうして捕まった空き巣は、留置所や刑務所に入ってからも見張られる。
座敷わらしは今や、留置場や刑務所の防犯システムにも参加しているのだ。
コメント