ショートショート作品

残夢、買います

 会社の同僚から「良いアルバイトがあるんだけど、やってみない?」と誘われた。 「なに、怪しいアルバイト?」 「怪しくないよ。夜寝る時、夢ってよく見る方?」 「まぁ、けっこう」 「その夢の残りを売るんだよ」 ...
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ホラーしおり

 私はホラーやオカルト系の小説や漫画なんかが好きなのだが、最近は刺激的な作品も少なく、もっと怖い作品はないかな、と思っていた。  するとホラー友達の一人が「これ使ってみなよ」と一枚のしおりを私にくれた。 「なにこれ?」 ...
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音符草

 丘の上に住むコヤギ博士から呼び出しを受けた。  博士は研究所にある畑で私を待ち構えていた。  コヤギ博士は私を見るなりいった。 「これを引っこ抜いてみたまえ!」  カブと大根の中間くらいの作物が畑に埋まっ...
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手応えパンチマシーン

 営業先から出た僕は、誰も見ていないことを確認して密かにガッツポーズをとった。  今の商談はかなり手応えがあったぞ。  そうだ、測定してみよう。  僕は一人ゲームセンターへ向かった。  ゲームセンター内にあ...
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隠し粉

 一人の女性が料理教室に参加していた。  女性の付き合っている彼氏が料理上手で、いつも女性に美味しいものを作ってくれるので、自分も料理がうまくなって彼に手料理を振る舞いたい、と考えたのである。  自分だけで料理をしていると...
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麻酔服の未来

※当該記事は近日中に削除される可能性あり。また内容についての真偽も当社は責任を負わないこととする  多くの読者にとって、麻酔服の発明は記憶に新しいだろう。  麻酔服は医療業界における研究の結果、発明された。 ...
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絶滅探知AI

 AI開発の発展により、色々な未来の予想が可能となった。  その中で「絶滅探知AI」が生まれた。  生態系の歴史を機械学習し、更に外界の生態系をリアルタイムで更新、学習していく。  それによって絶滅に瀕している生物...
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企画ベイビー

 私は会社のデスクでため息をついた。  現実を知ってから、まったく仕事にやる気が出ない自分がいる。  就職活動を経て、念願の広告代理店に就職することができた。  斬新な企画ばかり発表している会社だった。  ...
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空想ジャケット

 僕は今日もすし詰め状態の満員電車に辟易とした。  だが、そんな時の為にこれがある。  僕はジャケットを羽織った。  これは空想ジャケットというものである。  ある古着屋で買ったものだ。  このジャ...
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夜ふかし禁止令

 おかしな制度ができた。  それは「夜ふかし禁止令」というものである。  夜、遅くまで起きていると罰金を取られるのだ。  たとえ遅くまで起きていてもバレなければいいが、バレると強制的にお金を徴収される。  ...
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